研究課題/領域番号 |
18K06881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
小松 紘司 愛知医科大学, 医学部, 講師 (40456893)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 卵巣 / 原始卵胞 / エストラジオール / 卵胞 / 血管新生 / 一次卵胞 |
研究成果の概要 |
卵巣では多くの原始卵胞が休眠状態で存在し、長期間の周期的排卵活動を維持しているが、卵巣組織内における原始卵胞の休眠維持機構、発育誘導機構は明らかにされていない。本研究では卵巣組織内における原始卵胞の発育制御機構を解明するために申請者が開発した卵巣組織培養法を用いて研究を行った。その結果、血管新生に伴う物質供給量の増加によって原始卵胞の発育が促進される事、17β-エストラジオールが原始卵胞の発育を抑制する事が明らかになった。また、生体内においてもVEGFを含んだ生理活性物質徐放剤の移植、エストロゲン受容体のアンタゴニストの投与によって原始卵胞の発育を人為的に促進する手法を確立することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では17β-エストラジオール(E2)が卵巣組織内の原始卵胞の発育を抑制する事を明らかにした。E2は月経周期に伴って周期的に濃度変化する事から、卵巣内において周期的な原始卵胞の発育を制御する制御因子であると考えられる。また、申請者はエストロゲン受容体アンタゴニストであるタモキシフェンをマウス腹腔に投与する事によって生体内で原始卵胞の発育を促進する事ができることを確認した。エストロゲン阻害剤は抗癌剤として用いられているものが複数種類存在している事から、本研究の成果は既存のエストロゲン阻害剤のドラッグリポジショニングによる新しい不妊治療法の開発の可能性を示すものである。
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