研究課題/領域番号 |
18K06882
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
小野 富三人 大阪医科大学, 医学部, 教授 (70743996)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | シナプス / 筋肉 / ゼブラフィッシュ / シナプス小胞放出 / 神経筋接合部 |
研究成果の概要 |
本研究では小型の魚類であるゼブラフィッシュで運動神経が筋肉に信号を伝達するつなぎ目である神経筋接合部を用いてそのメカニズムを研究した。ゼブラフィッシュには多数の突然変異体が存在しており、それらは運動にさまざまな異常をきたすが、今回テーマとしたのはそのうちでシナプスでの情報伝達が全く起こらずに体が完全に麻痺している個体であり、その体内でどのような遺伝子変化が起きているかを調べ、その遺伝子の働きを解析した。その過程で、筋肉の中で遅筋だけが神経の入力を受ける動物を世界で初めて作成し、この個体では運動神経が繋ぎ変わる事を明らかにした。この結果は国際誌Science Advancesに発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間においても運動は魚類と同様のメカニズムで起こるが、近年人口の高齢化につれて健康のための運動の重要性が強調されている。速筋と遅筋は加齢や低重力、長期臥床など様々な条件によってその比率が変わることが報告されており、今回我々が研究成果に基づいて報告した、運動神経の繋ぎかえによる遅筋から速筋への転換は、さらにそのメカニズムの解明を進めることにより、純粋に神経科学の進歩だけでなく、上記の社会的な問題の解決にも寄与することが期待される。
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