研究課題/領域番号 |
18K06886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉川 雄朗 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (70506633)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヒスタミン / histamine / 攻撃性 |
研究成果の概要 |
ヒスタミン神経系による攻撃性の制御機構についての研究を実施した。 脳内で放出されるヒスタミンは神経細胞あるいはアストロサイトへ結合し、その作用を発揮することから、ヒスタミンH1受容体を神経細胞特異的あるいはアストロサイト特異的に欠損したマウスを作製し攻撃性の変化について評価した。その結果、アストロサイトでH1受容体を欠損させると攻撃性が増加することが示された。また薬理遺伝学的手法を用いて数時間だけ急性にヒスタミン神経系を活性化あるいは抑制できるマウスを作製した。その結果、急性にヒスタミン放出を増加させることで攻撃性が上昇することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトにおいては、生活環境や経済状況が攻撃性に大きな影響を与える。そのため攻撃性研究の大半は、ヒトを対象とした社会心理学的研究である。従って、本研究のように齧歯類を用いて攻撃性の神経回路を明らかにしようする試みは、未だに十分になされていない。本研究成果はヒスタミン神経系が攻撃性の制御に大きな影響を与えることを示したものである。アストロサイトが攻撃性に関与していることや脳内ヒスタミンの一時的な増加によって攻撃性が高まることが極めて興味深いと考えられる。更に研究を進めてどの脳部位が攻撃性の制御に関わっているのかを明らかにしていきたい。
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