研究課題/領域番号 |
18K06894
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
藤田 和歌子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (30382328)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オピオイド鎮痛薬 / RTP4 / モルヒネ鎮痛耐性形成 / オピオイド受容体ヘテロ二量体 / オピオイド / Opioid / MOPr-DOPr / 鎮痛耐性形成 / MOPr-DOPr heteromer / Heterodimer / モルヒネ鎮痛耐性 / MOPr-DOPr ヘテロ二量体 / 疼痛治療 |
研究成果の概要 |
本研究では(1) オピオイド受容体の反復活性による Gi シグナルの低下が受容体運搬分子RTP4の発現抑制より影響を受けないこと(2) モルヒネの反復投与による鎮痛耐性形成が脳内RTP4部分欠損により部分的に抑制されること (3) オピオイド受容体刺激下で生じる MOPr-DOPr ヘテロ二量体の形成促進作用がRTP4の細胞内特定領域 (116-229 アミノ酸)の欠損 により抑制されることを見出した。これらは、オピオイド受容体の活性化に引き続RTP4の細胞内領域を介する MOPr や DOPr との相互作用が、オピオイド受容体下流シグナルの減弱や耐性形成に部分的に関与することを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、RTP4 の細胞内領域を介するオピオイド受容体制御作用とモルヒネ鎮痛耐性形成関与することが明らかになった。RTP4 の細胞内アミノ酸領域が真に MOPr-DOPr ヘテロ二量体の形成や成熟、細胞膜輸送に関わることのin vitro における確認・再検証や、当初計画していた RTP4 の当該領域に対する干渉ペプチドの合成や、そのモルヒネ鎮痛耐性形成に及ぼす影響の解析に至らなかった。しかしながら、今後の研究展開のための礎になる重要な成果が得られた。今後も、RTP4とオピオイド受容体との相互作用の阻害作用のある物質を探索し、オピオイド耐性形成の抑制戦略の開発に寄与する研究を継続したい。
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