研究課題/領域番号 |
18K06901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
平本 正樹 東京医科大学, 医学部, 准教授 (70297828)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オートファジー / チロシンキナーゼ阻害薬 / リソソーム |
研究成果の概要 |
チロシンキナーゼ阻害薬(TKIs)ゲフィチニブの副次的標的分子であるcyclin G associated kinase(GAK)が、オートファジーフラックスの制御に関わることが明らかとなった。GAK欠損によって、オートファゴソームとリソソームとの融合過程および、リソソーム再形成が遅滞することから、ゲフィチニブには、EGFR-mTOR経路の阻害を介したオートファジー誘導作用に加え、GAK阻害を介したオートファジー抑制作用があることが示された。また一方で、ゲフィチニブなど各種TKIsに対する新規分子標的候補が複数同定され、新たなオートファジー制御因子発見に繋がる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GAKについては、孤発性パーキンソン病リスク遺伝子としての報告、複数のがん細胞における発現亢進の報告があるが、GAKとオートファジーとの関わりは、これまで不明であった。本研究では、GAKが新たなオートファジー制御因子として機能することが明らかとなり、オートファジー制御の統合的理解の深化に繋がる成果と考えられる。また、オートファジーとの強い関連が想定される、パーキンソン病を初めとした難治性の神経変性疾患や、各種がんに対する新たな治療・創薬標的としての可能性を提示する成果としても重要である。
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