研究課題/領域番号 |
18K06904
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
北村 佳久 立命館大学, 薬学部, 教授 (60195295)
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研究分担者 |
肱岡 雅宣 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50780061)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | PARK7 / DJ-1 / DJ-1結合化合物 / α-シヌクレイン / ミクログリア / 神経細胞 / αシヌクレイン / PARK7/DJ-1 / 神経保護作用 / パーキンソン病 / アルツハイマー病 |
研究成果の概要 |
家族性パーキンソン病PARK7の翻訳産物は、DJ-1タンパク質である。DJ-1をノックダウンさせたヒトSH-SY5Y細胞では著明に酸化ストレスによる細胞死が誘導された。一方、α-シヌクレインはパーキンソン病において、凝集・沈着することが報告されている。本研究においてα-シヌクレインの凝集を呈するモデルの作製、およびミクログリアによるα-シヌクレインの取り込みを評価するin vitro実験系を確立した。つまり、ヒトSNCA遺伝子を過剰発現したSH-SY5Y細胞においてα-シヌクレインのpreformed fibrilsを処置することで、細胞内にα-シヌクレインの著しい凝集が引き起こされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PARK7/DJ-1は家族性パーキンソン病の原因遺伝子として同定されたため、当初はパーキンソン病の治療薬としての創製を試みていた。しかし、強い抗酸化ストレス能をもつことから、他の神経変性疾患に対する治療標的の候補になると考えられた。そこで、プリオンと同様にα-シヌクレインが細胞内で凝集する細胞評価系を確立した。さらに、DJ-1の抗酸化能調節部位であるC106残基に結合する化合物を見出し、その化合物に神経細胞保護効果があることを明らかにした。本研究課題で得られた研究成果により、パーキンソン病だけでなく、他の神経変性疾患にも効く新たなシード薬を見出し、社会的意義がある。
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