研究課題/領域番号 |
18K06912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
井上 修 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任教授 (00432154)
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研究分担者 |
井上 克枝 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10324211)
築地 長治 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (20710362)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血小板 / CLEC-2 / podoplanin / 動脈硬化 / メカニズム |
研究成果の概要 |
血小板は動脈硬化の進行にも関与する。頸動脈プラーク内に集積したマクロファージには、血小板活性化受容体CLEC-2のリガンドであるポドプラニン(PDPN)が発現する。高脂肪食で動脈硬化を起こすApoE欠損マウスに抗CLEC-2抗体を投与したところ対照群に比べて有意にプラーク面積が抑制された。また、血小板CLEC-2欠損により動脈硬化層へのマクロファージの浸潤が抑制された。高脂肪食ApoE欠損マウスでは全単核球に占める単球の割合が増加し、単球の20-50%が血小板と結合していた。血小板CLEC-2が単球PDPNと結合し、内皮下への浸潤とマクロファージへの分化を経て動脈硬化を増悪させると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化病変は進行すると脂質に富むプラークとなるが、脆弱なため破綻した場合血栓症を引き起こす。血小板は、プラーク破綻時の血栓形成だけでなく動脈硬化自体の進行にも関与することが知られている。これまでにGPIbに代表されるいくつかの血小板活性化受容体の抗体やノックアウトマウスで動脈硬化進展抑制効果が確認されているが、出血傾向の助長という問題があった。血小板活性化受容体CLEC-2欠損マウスは、病的血栓形成は抑制されるが、出血傾向の有意な増悪は認められない。CLEC-2は、出血傾向のない抗動脈硬化薬剤のターゲット蛋白となりうる。
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