研究課題
基盤研究(C)
ヒトの血清中に存在する免疫グロブリンGというタンパク質に付加しているコアフコース糖鎖の発現解析および機能解析を行なった。そのコアフコース糖鎖を特異的に認識する抗体を用いて、肺癌、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎患者および健常人の血清を測定したところ、健常人に比べ、肺癌および間質性肺炎患者で、コアフコース糖鎖の発現が大きく低下していた。また培養細胞を用いた実験で、肺癌細胞がコアフコース糖鎖の発現を低下させることがわかった。
今回初めて、肺癌および間質性肺炎患者の免疫グロブリンG上のコアフコース糖鎖の発現が低下していることが明らかとなった。本研究で開発した測定システムを用いれば、血液から肺癌や間質性肺炎を診断できる可能性がある。また、今後、その発現が低下する分子メカニズムが明らかになれば、免疫グロブリンG上のコアフコース糖鎖を標的とした新たな治療法が開発されることが期待される。
すべて 2019 2018
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