研究課題/領域番号 |
18K06920
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 東北大学 (2019-2020) 高崎健康福祉大学 (2018) |
研究代表者 |
大根田 絹子 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (50323291)
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研究分担者 |
大森 慎也 高崎健康福祉大学, 薬学部, 講師 (10509194)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 転写因子 / 遺伝子発現制御 / マスト細胞 / 高親和性IgE受容体 / 細胞分化 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
マスト細胞特異的遺伝子の発現制御におけるGATA転写因子とPU.1の役割について、高親和性IgE受容体β鎖をコードするMs4a2遺伝子をモデルとして解析した。マウス骨髄マスト細胞(BMMCs)におけるMs4a2の発現量は、GATA2とPU.1を欠失させると同程度に低下した。クロマチン免疫沈降法では、Ms4a2遺伝子へのGATA2とPU.1の結合様式は異なっており、ゲノム編集法で両者が共に結合する+10.4 kbp を欠失させると、Ms4a2遺伝子の発現が著しく低下した。これらの結果から、Ms4a2遺伝子の発現制御において、GATA2とPU.1は異なる役割を有し協調的に働くことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GATA転写因子とPU.1がお互いの発現を抑制し拮抗的に作用することは、血球細胞の分化過程で重要な分子基盤として知られてきた。本研究では、Ms4a2遺伝子の発現制御機構をモデルとしてGATA2とPU.1の協調的作用を示し、マスト細胞には従来知られていた両者の拮抗的作用とは異なる転写因子ネットワークが存在することを示した。ヒトMs4a2遺伝子のコード領域のバリアントは気管支喘息等のリスクと関連する。今回明らかにした遺伝子発現制御の仕組みがヒトでも保存されていれば、同遺伝子の非コード領域においても、病的バリアントや構造多型がヒト疾患リスクに関与している可能性がある。
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