研究課題/領域番号 |
18K06932
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
栗栖 修作 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (40525531)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | メカノバイオロジー / ゲノム編集 / 細胞間接着 / CRISPR/Cas9 / vinculin / ノックイン / catenin / actinin / メカノセンシング / Vinculin / 上皮細胞 / アクチン細胞骨格 / E-cadherin / 上皮 |
研究成果の概要 |
上皮細胞には外部から加えられた力を感知し応答する(メカノセンシング)能力が備わっている。これにより上皮組織は形や強度などを柔軟に変え、外部刺激から我々のからだを守っている。メカノセンシングを担う分子装置はE-cadherinを中心とした巨大なタンパク質複合体であるが、構成する個々のタンパク質がどう変化することで応答しているのか多くが不明であった。本研究ではこの巨大複合体を構成する個々のタンパク質の量の変化を追跡し、alpha-actininやZO-1についてこれまで知られていなかった挙動を明らかにした。これにより上皮メカノセンシングの動作原理の解明の足がかりを得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上皮細胞には外部から加えられた力を感知し応答する能力が備わり、これにより上皮組織は形や強度などを柔軟に変え、外部刺激から我々のからだを守っている。近年この能力の破綻が癌の悪性化を促すことが指摘されており、その分子機構の解明が急がれる。本研究では上皮細胞が力を感知する際のセンサーとなる分子装置の個々の構成タンパク質がどのような量比で構成されるかを明らかにし、力を感知する過程でのそれらの量的変動も捉えることができた。この成果は上皮の力センサーの動作原理の解明という学術的意義が大きいが、将来的には癌の病理の解明や新たな治療法の開発に役立つ可能性がある。
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