研究課題/領域番号 |
18K06970
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
谷岡 利裕 昭和大学, 薬学部, 准教授 (80360585)
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研究分担者 |
篠崎 昇平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (40622626)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | GSNOR / iNOS / inflammation / anticoagulant / beta cell / S-nitrosylation / リバーロキサバン / diabetes |
研究成果の概要 |
本研究は、S-nitrosoglutathione reductasse(GSNOR)の膵β細胞における新たな役割を解明する目的で、INS-1 832細胞のGSNOR過剰発現およびGSNOR KOマウスを用いて解析した。GSNOR過剰発現細胞では、一酸化窒素の産生を減少せることで抗炎症に作用することを見出した。また、糖尿病モデルマウスを用いた解析では、GSNORKOマウスが血糖値を上昇させ、PDX-1の発現減少やアポトーシスの増強を介して糖尿病症状を悪化させる可能性が示唆された。また、医薬品として抗凝固薬のリバーロキサバンがGSNOR活性化を介して抗糖病病作用を有している可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国ではインスリン抵抗性は軽度であり、インスリン分泌低下を主体として2型糖尿病を発症することが多い。現在の糖尿病の薬物治療はインスリン注射やインスリン抵抗性改善薬などの治療薬が選択可能であるが、膵β細胞機能不全の進行を予防・治療する薬剤は存在しない。このようにわが国の2型糖尿病の原因治療のためには、膵β細胞機能不全を予防・治療する薬剤の開発が必要であり、今回の研究結果は、膵β細胞機能不全におけるGSNOR活性化の重要性を示唆するものであり、糖病病治療の新たな候補分子になるのではないかと考えている。
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