研究課題/領域番号 |
18K06971
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
石井 恭正 東海大学, 医学部, 准教授 (20548680)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 転写因子 / 複製ストレス / DNA損傷修復 / 代謝 / クロマチン再構築 |
研究成果の概要 |
我々は老化メカニズムの解明を長期目標とし、老化関連遺伝子の探索・解析を行ってきた。無作為に遺伝子を破壊したジーントラップ短寿命モデルマウスをもちいて、明確な病態を示さずに肥満を呈して短寿命となる原因遺伝子として16番染色体16qC1.1-3領域に位置するzbtb20遺伝子を特定した。当該遺伝子異常は、ヒトでは3番染色体欠失症候群や常染色体劣性遺伝子疾患プリムローズ症候群を発症し、早老症に酷似した病態を発症することが報告されていた。そこで本研究では、当該タンパク質の機能解析を実施し、当該遺伝子発現異常による肥満および短寿命のメカニズムに脂質代謝の同化作用の亢進が関与していることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最近、プリムローズ症候群について、原因遺伝子がzbtb20であり、3番染色体欠失症候群に確認される早老症と同様の病態を呈することが報告された。これまで他の研究グループらによって、中枢神経の発生過程におけるZBTB20転写抑制因子の役割が徐々に明らかにされてきた一方、生体成熟後のZBTB20の役割は未だ不明であった。本研究によって、ZBTB20が生体成熟後にエネルギー代謝の同化と異化を制御し、特に脂質代謝を制御していることを示唆する成果を得た。本研究成果は、生体成熟後のエネルギー代謝を制御する新たな分子機構の一端を解明し、短寿命の原因となる肥満の新たな制御法を示唆する成果となった。
|