研究課題/領域番号 |
18K06973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
志関 雅幸 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (90260314)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 骨髄異形成症候群 / 20番染色体長腕欠失 / 染色体欠失 / がん抑制遺伝子 / 20番染色体長腕 |
研究成果の概要 |
難治性疾患である骨髄異形成症候群(MDS)の分子病態の解明を目指し、高頻度で見られる20番染色体長腕欠失を手掛かりに、同部位にMDS疾患関連遺伝子が存在するとの仮定のもと、その同定及び解析を目指した。発現低下の臨床的意義が明らかになった遺伝子(PTPN1、BCAS4)に関してその生物学的意義を検討した。両遺伝子に関して強制発現および発現遮断の実験により、発現低下が骨髄系腫瘍細胞の増殖促進をもたらすことを示した。PTPN1がコードする蛋白チロシンホスファターゼ(PTP-1B)はJAK2シグナル伝達経路において細胞増殖に関与するSTAT5を脱リン酸化することによりその機能を抑制することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨髄異形成症候群は高齢者に多く、また有効な治療法に乏しい難治性疾患である。本症候群は不均一な疾患であり、分子病態も複雑である。本研究は骨髄異形成症候群で高頻度にみられる20番染色体長腕欠失を手がかりに、疾患関連遺伝子候補を同定し、その臨床的意義を検討した。その結果をもとに、PTPN1とBCAS4の発現低下の臨床的意義を明らかにした。さらに細胞および分子生物学的検討により、これらの遺伝子の発現低下がもたらす生物学的意義を明らかにした。本研究により、本症候群の分子病態の一部が明らかにされたと考える。さらに研究成果が新規治療法開発につながることが期待される。
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