研究課題/領域番号 |
18K06974
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
小林 恒雄 星薬科大学, 薬学部, 教授 (90339523)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 細胞外小胞 / 血管障害 / 代謝性疾患 / 糖尿病 / 血管内皮細胞機能 / マイクロパーテイクル / 血管機能 |
研究成果の概要 |
EVsの遊離促進因子として報告されているインドキシル硫酸や、EV中に含むヌクレオチド、AGEによる血管障害の新しい機序を明らかにした。糖尿病性血管障害において、GLP-1は、直接内皮細胞に作用することにより、β-arrestin2 を細胞膜上に移行させ、Akt/eNOS経路を活性化することを明らかにした。糖尿病時の EVs に含まれる ERK1/2 がAkt/eNOS活性低下による血管内皮障害を惹起させることが示唆され、更にERK 阻害薬の投与は、糖尿病性血管内皮障害、EVsの含有量、質的変化を改善し、糖尿病性血管障害の治療ターゲットとなることを報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞等の血管障害は、様々な代謝性機能不全の重積による合併症であり、患者の quality of life (QOL) を著しく低下する。近年、細胞外小胞 (Extracellular vesicles: EVs) は、その血液を循環する特性や、重要な生理機能が注目されており、この機能解明と血管障害との関係を明らかにすることは、革新的な新規治療薬開発につながる。本研究により、代謝性疾患時における血管障害において、EVの阻害、EVに関するシグナル伝達の阻害は、新たな血管障害の改善アプローチに繋がることを明らかにした。
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