研究課題/領域番号 |
18K06996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
矢澤 卓也 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50251054)
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研究分担者 |
柏木 維人 獨協医科大学, 医学部, 助教 (50722451)
矢澤 華子 (佐藤) 獨協医科大学, 医学部, 講師 (60438132)
石井 順 獨協医科大学, 医学部, 助教 (80749599)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺癌 / 神経内分泌肺癌 / RB1遺伝子ファミリー / 分化 / 増殖 / 肺癌発生 |
研究成果の概要 |
神経内分泌肺癌では高率にRB1遺伝子異常が検出される。また近年のマウス神経内分泌肺癌作製モデル、肺腺癌分子標的治療後に発生する神経内分泌癌の解析からも、神経内分泌肺癌形成におけるRB1遺伝子ファミリーの異常の重要性が示唆されている。しかし神経内分泌癌発生におけるRB1ファミリー遺伝子異常の分子病理学的機序についてはこれまで全く明らかになっていない。本研究の推進により、肺癌細胞にRB1遺伝子ファミリーの遺伝子編集を行うことにより、上皮間葉転換に関与する遺伝子発現が亢進すること、P53遺伝子編集を追加することにより神経特異的転写因子の導入に伴う神経内分泌マーカーの発現性が増すことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺腺癌に対する分子標的治療は著しい進歩を遂げている一方で、神経内分泌肺癌の予後は未だに不良である。神経内分泌肺癌に対する治療法の開発が進まない原因として、その発生機序に不明な点が多いことでが挙げられる。本研究では、神経内分泌肺癌の発生に重要とされているRB1遺伝子ファミリーの異常が肺癌細胞に惹起する現象について、分子病理学的に解析を行った。その結果、RB1遺伝子ファミリーの異常により上皮間葉転換に関与する遺伝子発現が亢進すること、またRB1異常にP53遺伝子異常を追加することにより、神経特異的転写因子の導入に伴う神経内分泌マーカーの発現性が増強することが判明した。
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