研究課題/領域番号 |
18K07000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
久山 佳代 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (00234526)
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研究分担者 |
末光 正昌 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (10708770)
齋藤 美雪 (森川美雪) 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (90246926)
山本 泰 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (80459586)
田口 千恵子 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (80434091)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 口腔細胞診 / 細胞診ガイドライン / 深層型扁平上皮細胞 / 角化型表層異型扁平上皮細胞 / 細胞形態学的画像解析 / 細胞判定基準 / 細胞質の輝度 / 核形態 / 表層型扁平上皮細胞 / 深層型異型細胞 / 表層型異型細胞 / 輝度 / 細胞形態学的計測 / 口腔がん検診 / 口腔上皮腫瘍性病変 / 細胞異型カットオフ値 / 液状化検体細胞診 / サイトケラチン |
研究成果の概要 |
口腔細胞診は精度管理が行われていない。本研究は、細胞画像解析を客観的根拠とする口腔細胞判定基準の明文化を目的とした。判定基準の明文化の対象細胞は、角化型表層異型扁平上皮細胞と深層型扁平上皮細胞とし、細胞形態画像解析および統計学的解析を実施した。 解析の結果、角化型表層異型扁平上皮細胞は扁平上皮癌では 上皮性高度異形成と比較して核形態に差異はないものの「細胞質の輝度の亢進(有意差あり)」が認められた。深層型扁平上皮細胞は腫瘍性疾患(扁平上皮癌および上皮性異形成)では炎症性疾患と比較して、「核の濃染性と核形不整の亢進(有意差あり)」がみられた。これらは明文化し、模式図を作成して公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔細胞診は、明文化された細胞判定基準がないまま急速に普及しているために精度管理が行われていない。因って明確な判定基準作りは、偽陰性判定により口腔がん患者が見逃される不利益を防ぐためにも意義が大きい.本研究は、細胞画像解析を客観的根拠とする口腔細胞判定基準の明文化を目的とした。 研究の結果、口腔細胞診標本で主体となる角化型表層異型扁平上皮細胞の扁平上皮癌ででの「細胞質の輝度の亢進」、深層型扁平上皮細胞の腫瘍性疾患(扁平上皮癌および上皮性異形成)での「核の濃染性と核形不整の亢進」を発見し、公開した。本研究結果は、口腔がん検診の精度向上につながる社会的意義が非常に多いと考える。
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