研究課題/領域番号 |
18K07001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
柳澤 信之 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (80337914)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 胆道癌 / アミノ酸トランスポーター / 抗がん剤 / LAT1 |
研究成果の概要 |
ヒト胆道癌細胞株についてcell block免疫染色、Real time RT-PCR、western blotting法でLAT1・LAT2の発現を確認した。うちTFK1がLAT1高発現・良好な細胞増殖能を示したため、LAT1新規阻害薬JPH203と標準治療薬ゲムシタビン、mTOR分子治療薬エベロリムスの細胞増殖抑制効果について検討した。細胞増殖抑制効果はゲムシタビン>JPH203・エベロリムスの順で強く、共投与による効果増強がみられた。siRNA・レンチウイルスベクターを用いたshRNAによるLAT1 knockdown細胞株を複数作製しLAT1発現低下を確認した。現在実験継続中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以前我々は胆道癌において正常上皮よりもLAT1が発現亢進し、その高発現は独立した有意な予後不良因子であることを報告した(Cancer Med., 2014)。今回我々はLAT1高発現で新規阻害薬JPH203での効果が期待され、かつ悪性度の高い胆道癌細胞株について、新規LAT1選択的阻害薬JPH203による腫瘍抑制効果を確認した。また現在胆道癌の標準的治療薬のひとつであるゲムシタビン、あるいはLAT1下流経路であるmTORの分子標的阻害薬エベロリムスの共投与によって追加の抗腫瘍効果を認めた。LAT1を新たな標的としたがん治療の臨床応用のための基礎的データが得られた。
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