研究課題/領域番号 |
18K07005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
高澤 豊 公益財団法人がん研究会, がん研究所 病理部, 研究員 (50313151)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 遺伝性腫瘍 / 膵癌 / 婦人科癌 / 前癌病変 / 遺伝子異常 / 膵 / 女性生殖器 |
研究成果の概要 |
遺伝性腫瘍の早期癌症例を用いて、①膵および女性生殖器における前癌病変の組織学的特徴の解析、②非遺伝性腫瘍における前癌病変の遺伝子変異との比較、により遺伝性腫瘍の発癌過程を解明することを目的した。①遺伝性膵癌の前癌病変について通常型膵管癌と膵管内乳頭状粘液性腺癌という組織型の違いにより遺伝子異常が異なることを見いだした。②遺伝性婦人科癌についてLynch症候群、遺伝性乳癌・卵巣癌症候群、その他、の癌の発生部位・臓器の頻度は異なったが、3群の内膜病変には遺伝子変異に有意な差は認められなかった。③遺伝性膵癌と非遺伝性膵癌で糖尿病の併存に有意な差は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌の早期癌の遺伝性腫瘍と非遺伝性腫瘍の病理像と遺伝子変異についての解析を行い、組織型の違いによって前癌病変の遺伝子変異が異なることを見いだした。遺伝性膵癌と非遺伝性膵癌の糖尿病合併率に有意な差はなかった。 遺伝性婦人科癌については原因遺伝子の違いによって癌の発生臓器・部位は異なるが、特に内膜病変に関しては病理病理像および遺伝子変異に有意な差はなかった。 これらの結果は、家族歴を有する患者の経過観察方法、治療方法に影響を与える可能性がある。
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