研究課題/領域番号 |
18K07012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿部 浩幸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (40708632)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 胃癌 / 食道癌 / 腫瘍免疫 / Epstein-Barr virus / 神経内分泌細胞癌 / PD-L1 / EBV / 炎症細胞 / 免疫組織化学 / 神経内分泌癌 |
研究成果の概要 |
Epstein-Barr virus関連胃癌(EBV胃癌)及び予後不良なことが知られる神経内分泌細胞癌(胃癌だけでなく食道癌も含む)を対象に、腫瘍免疫状態について病理組織標本を用いた解析を行った。EBV胃癌では腫瘍細胞1個当たりのウイルスコピー数が高い症例で予後不良かつPD-L1を高発現していることが分かり、ウイルスコピー数が腫瘍免疫回避に重要と考えられた。また少数例の検討ではあるが、腹膜播種巣ではCD8陽性細胞が少ない傾向が認められ、播種に対する免疫治療は慎重に検討すべきと考えられた。胃や食道の神経内分泌細胞癌では6割~7割の症例でPD-L1を発現しており、治療標的となり得ると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウイルス感染を特徴とするEpstein-Barr virus関連胃癌(EBV胃癌)、及び予後不良で有効な治療標的が確立されていない神経内分泌細胞癌(Neuroendocrine carcinoma, NEC)を対象に、腫瘍免疫状態の解析を行った。その結果、EBV胃癌での腫瘍細胞内ウイルス量とPD-L1(腫瘍免疫回避に重要な分子)の発現が相関することが分かり、腫瘍免疫回避機構の一端を明らかにすることができた。また胃や食道に発生するNECは高頻度にPD-L1を発現しており、PD-L1が治療標的となり得ることが明らかとなった。
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