研究課題/領域番号 |
18K07022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
柴崎 晶彦 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 助教 (20445109)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メラノーマ / NFE2L2経路 / PGC1alpha経路 / 細胞浸潤機構 / NFE2L2 / PGC1alpha / 悪性黒色腫 / 浸潤転移能 / 活性酸素種 / 浸潤転移機構 / オートファジー / 浸潤転移 / NFE2L2/NRF2 / PGC1α |
研究成果の概要 |
本研究では、PGC1a経路とNFE2L2経路の相関関係をメラノーマで検討した。メラノーマのうちBRAF遺伝子にV600E変異を有するものは、BRAF阻害剤ベムラフェニブがPGC1a経路を介し転移抑制することが知られている。我々は、このような効果が確認できなかった培養細胞株において、NFE2L2経路を遮断すると細胞浸潤が抑制されるものを見出した。その機構として、転写制御BACH1を介することを確認した。以上から、当初想定したPGC1a経路とNFE2L2経路は独立的なものであること、また、NFE2L2経路の抑制はベムラフェニブが奏効しないメラノーマの浸潤転移抑制に有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
浸潤能、すなわち転移能の獲得は、メラノーマの腫瘍生物学的特徴の一つであり大きな臨床治療上の大きな問題でもある。本研究の学術的な意義は、NFE2L2の非悪性腫瘍と悪性腫瘍において浸潤機構における位置付けが異なる可能性、さらに、同一のメラノーマで複数の独立した浸潤制御系が存在する可能性を示した点である。また社会的意義としては、ベムラフェニブが奏効しない多くのメラノーマの治療標的として、NFE2L2からBACH1へ至る経路に存在する因子が標的となりうる可能性を示した点である。
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