研究課題/領域番号 |
18K07024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
福嶋 敬宜 自治医科大学, 医学部, 教授 (40384937)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 胆管癌 / バイオマーカー / 早期診断 / PDGF-D / Matriptase / 腫瘍分化度 / 肝外胆管癌 / matriptase / 癌間質 / 胆道癌 / 癌関連線維芽細胞 / 無再発生存期間 / 全生存期間 / 診断マーカー / 分子サブタイピング |
研究成果の概要 |
胆道癌の統合分子サブタイピングの確立を目的に、受容体型チロシンキナーゼの一種PDGF-Dとプロテアーゼであるmatriptaseについて検討した結果、癌間質でのmatriptase高発現例は予後不良であった。また、肝外胆管癌について、腫瘍の不均一性を考慮した新たなスコアシステムを考案して報告した。さらに、胆管癌の生検、細胞診の診断精度向上の有用なマーカーを選定するため10種類の抗体について免疫組織化学染色で検討したところ、感度、正診率では、S100PとIMP3が比較的良好な成績を示した。p53、S100A4、Maspinは、感度は低かったが特異度は高く、症例によっては有用と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胆道癌は予後不良な癌腫の一つで、有効な早期診断マーカーや分子標的治療などもまだない。腫瘍の完全切除が為されれば、ある程度の予後改善が見込めるが、解剖学的に切除範囲が制限されることが多く、全体としては依然として大幅な予後改善が困難な腫瘍である。今回の研究により胆管癌の生検診断自体に役立つマーカー(S100PとIMP3)を明らかにした。また、matriptaseという物質が癌の間質で高発現していることを明らかにしたことや腫瘍の不均一性を考慮して予後を予測できる新たなスコアシステムの考案により生検標本などでも症例の層別化を行える可能性を示した。
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