研究課題/領域番号 |
18K07044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
池田 栄二 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30232177)
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研究分担者 |
崔 丹 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40346549)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 血液脳関門 / Basigin / Claudin-5 / 低酸素 / 炎症 / 血管内皮細胞 / タイト結合 / クローディン / 糖尿病網膜症 |
研究成果の概要 |
血管内皮細胞の細胞膜に局在するBasiginの詳細な解析により、高マンノース型糖鎖を有するBasiginのみを標的をすることにより、病的に開いた神経系血管バリアーを人為的に閉じることが可能であることが示された。一方、Basiginの内在性ligandであるCyclophilin A (CypA) の静脈内投与により、生理的状態の閉じた神経系血管バリアーが一過性かつ可逆性に開くことが示された。そして、CypA前投与により、水溶性薬剤の脳組織実質への到達が可能となることを示した。 上記研究成果は、副反応の少ない神経系血管バリアーの人為的調節戦略へと繋がると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経系血管バリアーの人為的調節により、血管バリアーが病的に開いた状態になることが病態悪化の中枢を担う多くの難治性神経疾患の病態解明と病態悪化阻害、閉じた状態にある血管バリアーの存在のため神経組織へ到達できない薬剤の神経組織への到達が可能となる。したがって、本研究成果は、いまだ有用な治療法のない多くの神経疾患に共通して適用可能な新規治療法開発へと繋がる意義ある知見であり、多くの神経疾患の難治性克服が期待される。
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