研究課題/領域番号 |
18K07045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
山崎 哲男 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (90330208)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | CLN6 / NCL / ER / 神経セロイドリポフスチン症 / 小胞体 / 凝集体 / 神経性セロイドリポフスチン症 / Kufs病 / クリスタリン |
研究成果の概要 |
本研究の目的はタンパク質凝集体の蓄積を共通の特徴とする“凝集体難病”に対する治療戦略の確立である。研究代表者が小胞体膜微小環境中にタンパク質凝集体形成阻害能を見出し、その分子実体として機能不明の小胞体膜貫通タンパク質CLN6を同定したことをふまえて展開した。研究期間内に(1)CLN6遺伝子内の変異に応じて、同分子が凝集を阻止できる基質の多様性は制限されるものの、「全か無か」式の制御は受けないこと、(2)CLN6変異体間に機能干渉が生じ、凝集体形成阻害能が無効化され得ること、(3)CLN6尾部の動きは制限されており、この制約がCLN6変異体による機能干渉への抵抗性をもたらすこと、を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化が急激に進む我が国で、パーキンソン病やアルツハイマー病をはじめとする凝集体難病が社会問題化しているのは周知の事実である。しかもその根治療法の開発が滞っているのが現状である。本研究成果は凝集体難病治療に向けた標的分子とその制御に不可欠なメカニズムを提示したものであり、一連の疾患の「予防」を可能にすることが期待される。また、標的分子として同定したCLN6を原因遺伝子とする遺伝性神経変性難病の発症機構に迫るものでもあり、学術的・社会的意義が極めて高い成果といえる。
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