研究課題/領域番号 |
18K07050
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
石亀 晴道 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 上級研究員 (70729227)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 末梢神経 / 腸管神経 / Trk / 腸管神経系 / 腸管免疫 / 腸内細菌叢 |
研究成果の概要 |
腸管神経系には多様性に富んだ神経が多数存在し、腸管恒常性維持に重要な役割を果たしていると考えられているが、まだその役割の一端が解明されたに過ぎず多くの不明な点が残されている。本研究では、遺伝学的手法を用いて神経栄養因子Tropomyosin receptor kinase(Trk)受容体ファミリーであるTrkA、TrkB、TrkCを発現する神経の形態学解析を行った結果、腸管内外の異なる神経節より腸管へ投射される神経繊維が異なるTrk受容体の発現様式により大別されることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸管の末梢神経系は、腸管外由来の末梢神経と腸管内に神経細胞体が存在する内在神経により構成され、複雑なネットワークを形成しているが、これらの由来の異なる神経を識別可能な有用なマーカーは同定されておらず、このことが腸管の末梢神経系の複雑な機能を理解する上での障害の一つになっている。本研究では、Trk受容体ファミリーの発現様式が特性の異なる神経のマーカーとなることを明らかにしたことから、今後、Trk受容体ファミリーを発現する神経と炎症性腸疾患等の病態との関連性や、これの神経の生体内おける役割を解析することで、末梢神経を介した腸管の恒常性維持機構の解明に繋がることが期待される。
|