研究課題/領域番号 |
18K07051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020-2021) 国立研究開発法人理化学研究所 (2018-2019) |
研究代表者 |
瀬戸口 留可 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (50415204)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 免疫 / 感染 / ウイルス / 免疫記憶 / サイトカイン / 記憶T細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、MHCクラスII(MHCII)欠損マウスではCD4 T細胞欠損とは無関係に持続的IFN-gamma刺激によりメモリーCD8 T細胞の恒常性が破綻することを明らかにした。 MHCII欠損によりIFN-gamma産生が亢進するのは大腸のCD8 T細胞であることから、MHCII発現細胞によるCD8 T細胞の抑制機構の存在が示された。また、無菌化したMHCII欠損マウスの解析から、IFN-gammaの産生亢進は腸内細菌依存的に誘導されることが明らかになった。さらに、MHCIIによるIFN-gamma産生制御にはCD8 T細胞上のLAG-3の関与が示唆される結果も得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在メモリーT細胞の研究は、非リンパ系組織常在型メモリーT細胞およびメモリーT細胞の分化に必要な転写因子ネットワークの研究が盛んである。メモリーT細胞の量的維持機構は、免疫学的および臨床医学的重要性にも関わらず、IL-7、IL-15およびCD4 T細胞によるヘルプ以外にメカニズムは存在しないかの如く、新たな分子機構の報告はない。このような状況下で、本研究結果は炎症性サイトカインがメモリーCD8 T細胞の恒常性を破綻させるという新規制御機構を提唱できるものである。さらに、CD8 T細胞を標的としたワクチンの有効性向上につながる研究に発展する可能性があり社会的意義も大きい。
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