研究課題/領域番号 |
18K07053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
平林 容子 国立医薬品食品衛生研究所, 安全性生物試験研究センター, センター長 (30291115)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エクソソームRNA / 造血幹・前駆細胞 / γ線照射 / 造血幹細胞 / エクソソーム / 造血ニッチ / 造血幹前駆細胞 / 電離放射線 / 化学物質 / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
本研究は、若年期に受けたγ線照射からの回復後に惹き起こされる白血病を含む遷延性病変の発症機序をなすと考えられる、ほぼ生涯にわたり、特に造血幹・前駆細胞分画に限局して遺残する回復不全の分子基盤の解明を企図していた。ここでは若齢期に照射し、加齢させたマウス骨髄細胞から分離したエクソソームに含まれるsmall RNAを解析し、照射群で明らかに発現量の低下するものを同定した。さらに、その予測される標的遺伝子にはいわゆる癌遺伝子が多数含まれていたことから、照射によって、これらの標的遺伝子の抑制がはずれて活性化し、発がんやその後の増殖に寄与することが示唆される結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソームRNAは、がん診断のバイオマーカーのみならず、炎症のマーカーとしての有用性なども示唆されている。末梢血からも分離可能であり、本研究結果においては具体的なマーカー遺伝子の提言には至らなかったが、今後、研究成果を踏まえ分子機序に根ざした有用なマーカー遺伝子を同定することで、長期にわたり遷延する異常を定期的な血液検査によってモニター可能となることが期待される
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