研究課題/領域番号 |
18K07054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
相内 章 国立感染症研究所, 感染病理部, 室長 (10572133)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | HTLV-1 / ワクチン / 母子免疫 |
研究成果の概要 |
HTLV-1の新たな感染を阻止する手段として、ワクチン接種が考えられる。HTLV-1感染はEnvタンパク質に対する抗体により中和されることから、Envタンパク質を抗原とするワクチン接種により感染防御効果が得られると期待できる。バキュロウイルス発現系による組換えEnvタンパク質(rEnv)を抗原とし、メスのBALB/cマウスにアジュバントと共に3週間隔で2回皮下接種し、さらにrEnvのみの追加ワクチン接種を行ったのちに交配を行った。出産・誕生後に母及び仔マウスから経時的に得た血清中のIgG抗体価を測定したところ、仔マウス血清は母マウス血清と比べてrEnv特異的抗体価が高いことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HTLV-1は、成人T細胞白血病(Adult T-cell leukemia:ATL)等のHTLV-1関連疾患を引き起こす。ATLの発症は1年あたりキャリア1000~3000人に1人の割合で起こり、生涯発症率は約4~5%と考えられている。マウスにおいて、バキュロウイルス発現系による組換えEnvタンパク質(rEnv)を用いたワクチン接種により、仔マウスにおいて移行抗体が認められたことから、感染防御効果が期待できる。本成果は、HTLV-1感染症を制御しうるワクチンの可能性を明らかにしたと考える。
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