研究課題/領域番号 |
18K07057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
上野 瞳 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 小児血液・腫瘍研究部, 研究員 (30435630)
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研究分担者 |
高田 修治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小児腫瘍 / BCOR / ゲノム編集 / Bcor / ポリコーム / 腫瘍モデル / エピゲノム |
研究成果の概要 |
BCOR遺伝子の縦列重複変異(BCOR-ITD)によりどのように腫瘍形成が生じるのかを解明するために、Bcor-ITD変異を有するモデルマウスやモデル細胞の作出を行った。本研究では、受精卵に対してゲノム編集を行ったため、一部の細胞に意図しない変異が生じ、Bcor-ITDマウスの系統を作ることは困難であった。しかしながら、ヘテロ接合性マウスより、Bcor-ITDを発現するES細胞および線維芽細胞の樹立に成功した。また、一部の細胞において、腎明細胞肉腫と同様にBcorの高発現が確認され、Bcorの変異獲得による発現調節変化を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変異モデルは、様々な遺伝子変異の機能解析や治療薬開発に必須である。 本研究では小児固形腫瘍で発見したBCOR変異(BCOR-ITD)を有するマウスモデル細胞を作出し、その分子生物学的解析から腫瘍で認める特徴の一部が、変異獲得により生じていると推測できる結果を得た。また変異を有するES細胞を樹立したことにより、今後、BCOR-ITDによる異常な細胞分化や腫瘍化の観察について可能性が広がった。本研究の成果は、BCOR-ITD陽性腫瘍の解明に向けた足掛かりになったと考える。
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