研究課題/領域番号 |
18K07058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
山本 由美 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 非常勤研究員 (10614927)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 血管性認知症 / CADASIL / 血管平滑筋細胞 / Notch3 / 遺伝性脳小血管病 / 壁細胞 / 脳小血管病 / NOTCH3 / 脳梗塞 |
研究成果の概要 |
本研究では、未だ治療法のない遺伝性脳小血管病CADASILの治療法を、患者由来iPS細胞を用いて開発することを目的としていた。CADASIL特異的なGOMと呼ばれる凝集体や、アクチン呼格の異常などを再現できるin vitroモデルを確立することに成功し、PDGFRβなどの治療標的候補を絞り込むことができた。また、oligodendrocyte precursor cell(OPC)への分化実験により、発達段階でOPCの分化異常が起きている可能性もでてきた。また、この分化障害は、PDGFRβを阻害する薬剤の投与により改善できるという結果も得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らのグループは、世界に先駆けてCADASIL患者由来のiPS細胞を用いた2つのin vitroの実験系で実際の病態を再現することに成功した 。さらに、申請者がCADASILの病態発生機序として着目している過剰PDGFRβシグナルによるOPCの分化障害は、近年注目されているOPCと白質障害の関係性を明らかにするうえでも有用であると考えられる。本研究により、治療薬候補が2つ見いだされており、さらなる研究による治療法の開発に期待がもてる。
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