研究課題/領域番号 |
18K07067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
櫻井 英俊 京都大学, iPS細胞研究所, 准教授 (80528745)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ポンペ病 / 細胞移植治療 / 遺伝子治療 / 酵素補充療法 / Pompe病 / 骨格筋幹細胞 / トランスジェニックiPS細胞 / ポンぺ病 / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
ポンぺ病はGAAの変異により、ライソゾーム内にグリコーゲンが異常蓄積し、心筋・肝臓・骨格筋などに障害を来す疾患である。酵素補充療法により生命予後は劇的に改善されたが、骨格筋症状の改善は乏しい。 そこで本研究では、ポンペ病患者由来iPS細胞にGAAを強制発現することで遺伝子治療を施し、その細胞から骨格筋幹細胞を分化誘導し移植することで、筋再生と同時に強制発現されたGAAが補充され、酵素補充療法としても効果があるかどうかを検証した。その結果、生着部位のみならず周辺の筋線維も含めてライソゾーム肥大が消失していた。このことは再生医療に加え酵素補充療法としても効果があったことを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポンペ病はライソゾーム病に分類され、酵素補充療法によってその生命予後は劇的に改善した。しかしこの効果は心筋や肝臓での効果を反映しており、骨格筋に対する酵素補充の効果は限定的で、人工呼吸器の使用を余儀なくされる症例も多い。これは一つには骨格筋への酵素の取り込み効率が悪いこと、もう一つには骨格筋の体積が非常に大きく、十分な酵素の細胞内濃度を確保できないことにある。我々の開発した方法では、これらの問題点を解決しうることが示唆されており、今後のポンペ病に対して、自家iPS細胞への遺伝子治療を施した細胞移植酵素補充療法の確立に向けた第一歩になると期待される。
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