研究課題/領域番号 |
18K07073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
鬼塚 真仁 東海大学, 医学部, 准教授 (80366012)
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研究分担者 |
八幡 崇 東海大学, 医学部, 准教授 (10398753)
石井 恭正 東海大学, 医学部, 准教授 (20548680)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨髄異形成症候群 / 酸化ストレス / Sdhc-mut マウス / 全エクソンシークエンス / ミトコンドリア / complex II / ミトコンドリア複合体II / ROS / 全エクソン解析 / 脂肪細胞 / PAI-1 / Sdhc変異マウス / ROS過剰産生 / myeloid-skewing / 活性酸素 / 造血幹細胞移植 / 造血幹細胞 / 造血ホメオスタシス / mev1 |
研究成果の概要 |
造血幹細胞におけるミトコンドリア機能異常および活性酸素蓄積の影響を明らかにすべく、Sdhc変異マウスを用いて解析を行った。変異マウスの骨髄はより早期に老化し、造血再構築能が障害された。移植ストレスを与えると活性酸素をより蓄積し、リン酸化p-38やγ-H2AXが高発現した。全エクソン解析すると、変異マウス由来の造血細胞は新たに複数の遺伝子変異を獲得しており、移植によって生じた活性酸素蓄積によって新たにクローン造血を発症し、骨髄異形成症候群発症の母体になると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発症年齢中央値が69歳である骨髄異形成症候群は、高齢化が顕著な世界各国において、今後症例数が多くなると見込まれている。今回、マウスモデルにおいてミトコンドリア機能異常から、加齢や複製ストレスによってROS-p38シグナル活性化とDNA損傷がより起こり、これが変異マウスの造血幹細胞に老化や遺伝子変異をもたらすことを明らかにしている。このマウスモデルは特定の遺伝子に限定されないクローン造血を引き起こすと考えられ、骨髄異形成症候群発症の母体となると推測された。今後クローン造血、骨髄異形成症候群の研究に応用していくことができると期待される。骨髄異形成症候群の発症メカニズムにせまる研究である。
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