研究課題/領域番号 |
18K07089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
二見 恭子 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (30432983)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マラリア媒介蚊 / マラリア原虫 / 経時的変化 / 集団遺伝学的解析 / 熱帯熱マラリア原虫 / nested-PCR / Anopheles gambiae s.l. / 種構成 / ELISAサンプル / DNA抽出 / PCR / DNA抽出方法の確立 / ID-PCR / 西ケニア / Anopheles gambiae / 熱帯熱マラリア / 集団解析 / KEMRI / 調査許可申請 / 年変動 / ダイナミクス |
研究成果の概要 |
本研究は、西ケニアのビタ地区において2006年から現在まで継続的に採集されたマラリア媒介蚊の種構成と感染しているマラリア原虫の集団遺伝構造の変化を経時的に解析し、原虫の多様性が蚊種の多様性によって維持される可能性を探ろうとしている。しかし、COVID-19流行の影響などで実験がしばしば中断した。現時点で、2006ー2011年の7地点のサンプル計14,631個体のうち、4,441個体からDNAを抽出し、マラリア検出を進めている。また、ELISAサンプルからの現地で購入可能な試薬による安価なDNA抽出法も開発した。ケニアの現地スタッフに実験指導を行い、今後、彼らにさらに解析を進めてもらう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マラリアは世界で最も重要な蚊媒介性感染症であり、未だ年間60万人以上の死者が出ている。マラリアの原因となる病原体はマラリア原虫で、これは感染者の血液を吸った蚊の体内で増殖し、後の吸血の際に次のヒトに感染する。原虫の多様性が高いということは、彼らが自然環境で安定して存続する一因となっていると考えられる。そのため、どのようにこの病原体の多様性が維持されているか、そのメカニズムを理解することは、マラリアの防除にも貢献できるだろう。また、これまで蚊種とマラリア原虫の多様性を経時的に見た研究はなく、本研究は宿主-寄生者間の相互作用に対する理解を深めることに繋がるだろう。
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