自己免疫性神経疾患の多様性をもたらす細菌因子の同定

• 研究課題/領域番号: 18K07115
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分49050:細菌学関連
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 古賀 道明 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60383014)
• 研究期間 (年度): 2018-04-01 – 2021-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2020年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: ギラン・バレー症候群 / フィッシャー症候群 / インフルエンザ桿菌 / カンピロバクター・ジェジュニ / サイトメガロウイルス / 糖脂質抗体 / カンピロバクター / ガングリオシド / リポオリゴ糖 / Campylobacter jejuni / ganglioside

研究成果の概要

自己免疫性末梢神経疾患であるギラン・バレー症候群（GBS）は、感染症が原因となって発症すると考えられている。GBS発症での感染症の重要性を示すため、先行感染の原因病原体レベルでGBSの臨床像の多様性が規定されているかを検証した。GBSの臨床亜型であるフィッシャー症候群（FS） を対象に解析した結果、先行感染の種類と臨床像が密接に関連していることが示された。先行感染により自己抗体のパターンに差はなかったが、糖脂質抗体のIgGサブクラスは、先行感染によって異なっていた。血清中可溶性ICAM-1濃度は先行感染により差はみられなかった。GBS発症における先行感染の重要性の普遍性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

自己免疫疾患であるギラン・バレー症候群の発症に、感染症が関与することは決定的である。感染症の予防が自己免疫疾患を未然に防ぐために重要である。

研究成果

• [雑誌論文] 伝導ブロックを呈したANCA陰性好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の74歳女性例 (2021)
  • 著者名/発表者名: 本田真也 竹下幸男 古賀道明 佐藤亮太 尾本雅俊 神田 隆
  • 雑誌名: 臨床神経 巻: 印刷中
  • NAID: 130008093305
  • 査読あり
• [雑誌論文] 軽症のギラン・バレー症候群 (2021)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Peripheral Nerve末梢神経 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] 中枢神経サルコイドーシス (2021)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: BRAIN and NERVE 巻: 印刷中
• [雑誌論文] 増大特集 神経疾患の診断における落とし穴-誤診を避けるために 末梢神経疾患 (2020)
  • 著者名/発表者名: 松尾 欣哉、古賀 道明、神田 隆
  • 雑誌名: BRAIN and NERVE 巻: 72 号: 4 ページ: 381-386
  • DOI: 10.11477/mf.1416201536
  • ISSN: 1344-8129, 1881-6096
  • 年月日: 2020-04-01
• [雑誌論文] Cognitive Impairment Caused by Isolated Adrenocorticotropic Hormone Deficiency without Other Hypo-adrenalism Signs - Autoimmune Encephalopathy Mimics (2020)
  • 著者名/発表者名: Matsuo Kinya、Koga Michiaki、Oishi Mariko、Kawai Motoharu、Kanda Takashi
  • 雑誌名: Internal Medicine 巻: 59 号: 1 ページ: 119-120
  • DOI: 10.2169/internalmedicine.3234-19
  • NAID: 130007779242
  • ISSN: 0918-2918, 1349-7235
  • 年月日: 2020-01-01
  • 査読あり
• [雑誌論文] Efficacy and Safety of Rituximab in Refractory CIDP With or Without IgG4 Autoantibodies (RECIPE): Protocol for a Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Clinical Trial (2020)
  • 著者名/発表者名: Shimizu Shinobu、Iijima Masahiro、Fukami Yuki、Tamura Natsuko、Nakatochi Masahiro、Ando Masahiko、Nishi Ryoji、Koike Haruki、Kaida Kenichi、Koga Michiaki、Kanda Takashi、Ogata Hidenori、Kira Jun-Ichi、Mori Masahiro、Kuwabara Satoshi、Katsuno Masahisa
  • 雑誌名: JMIR Research Protocols 巻: 9 号: 4 ページ: e17117-e17117
  • DOI: 10.2196/17117
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] フィッシャー症候群と先行感染：臨床的な観点からのアプローチ (2020)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Peripheral Nerve末梢神経 巻: 31 ページ: 42-47
  • 査読あり
• [雑誌論文] 非対称性の錐体外路症候を呈したbeta-propeller protein-associated neurodegenerationの34歳女性例 (2020)
  • 著者名/発表者名: Sato Ryota、Koga Michiaki、Iwama Kazuhiro、Mizuguchi Tsuyoshi、Matsumoto Naomichi、Kanda Takashi
  • 雑誌名: 臨床神経学 巻: 60 号: 5 ページ: 317-320
  • DOI: 10.5692/clinicalneurol.cn-001324
  • NAID: 130007847182
  • ISSN: 0009-918X, 1882-0654
  • 査読あり
• [雑誌論文] 特集 サルコイドーシス 末梢神経サルコイドーシス (2020)
  • 著者名/発表者名: 古賀 道明
  • 雑誌名: BRAIN and NERVE 巻: 72 ページ: 855-862
• [雑誌論文] 特集 サルコイドーシス 脊髄サルコイドーシス (2020)
  • 著者名/発表者名: 藤澤 美和子、古賀 道明、神田 隆
  • 雑誌名: BRAIN and NERVE 巻: 72 ページ: 845-853
• [雑誌論文] Efficacy and Safety of Rituximab in Refractory CIDP with or without IgG4 Autoantibodies (RECIPE): Protocol for a Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Clinical Trial. (2020)
  • 著者名/発表者名: Shimizu S, Iijima M, Fukami Y, Tamura N, Nakatochi M, Ando M, Nishi R, Koike H, Kaida K, Koga M, Kanda T, Ogata H, Kira JI, Mori M, Kuwabara S, Katsuno M
  • 雑誌名: JMIR Research Protocols 巻: in press
  • 査読あり
• [雑誌論文] 非対称性の錐体外路症候を呈した beta-propeller protein-associated 3 neurodegeneration の 34 歳女性例 (2020)
  • 著者名/発表者名: 佐藤亮太 古賀道明 岩間一浩 水口 剛 松本直通 神田 隆
  • 雑誌名: 臨床神経 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] 神経疾患の診断における落とし穴：誤診を避けるために：末梢神経疾患 (2020)
  • 著者名/発表者名: 松尾欣哉 古賀道明 神田 隆
  • 雑誌名: Brain Nerve 巻: 印刷中
• [雑誌論文] 増刊号 検査項目と異常値からみた-緊急･重要疾患レッドページ 2章 脳神経･筋疾患 Guillain-Barré症候群 (2019)
  • 著者名/発表者名: 大石 真莉子、古賀 道明、神田 隆
  • 雑誌名: 臨床検査 巻: 63 号: 4 ページ: 394-395
  • DOI: 10.11477/mf.1542201940
  • ISSN: 0485-1420, 1882-1367
  • 年月日: 2019-04-15
• [雑誌論文] Antecedent infections in Fisher syndrome: sources of variation in clinical characteristics. (2019)
  • 著者名/発表者名: Koga M, Kishi M, Fukusako T, Ikuta N, Kato M, Kanda T
  • 雑誌名: Journal of Neurology 巻: 266 号: 7 ページ: 1655-1662
  • DOI: 10.1007/s00415-019-09308-x
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 継続的な呼吸管理を要した急性弛緩性脊髄炎の7歳女児例 (2019)
  • 著者名/発表者名: Matsuo Kinya、Koga Michiaki、Shiraishi Masahiro、Hasegawa Masanari、Kanda Takashi、Fukusako Toshihiro
  • 雑誌名: 臨床神経学 巻: 59 号: 9 ページ: 579-583
  • DOI: 10.5692/clinicalneurol.cn-001319
  • NAID: 130007711647
  • ISSN: 0009-918X, 1882-0654
  • 査読あり
• [雑誌論文] ギラン・バレー症候群と血液神経関門の破綻 (2019)
  • 著者名/発表者名: 清水崇文 古賀道明 神田 隆
  • 雑誌名: Peripheral Nerve末梢神経 巻: 30 ページ: 36-41
  • 査読あり
• [雑誌論文] 腓腹神経ときほぐし標本を用いた傍絞輪部間距離の検討 (2019)
  • 著者名/発表者名: 佐藤亮太 古賀道明 尾本雅俊 神田 隆
  • 雑誌名: Peripheral Nerve末梢神経 巻: 30 ページ: 85-89
  • 査読あり
• [雑誌論文] 腫瘍による圧迫/浸潤による神経障害 (2019)
  • 著者名/発表者名: 藤澤美和子 古賀道明 神田 隆
  • 雑誌名: Clinical Neuroscience 巻: 37 ページ: 1370-1372
• [雑誌論文] 増大特集 Antibody Update 2018 慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーの自己抗体 (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: BRAIN and NERVE 巻: 70 号: 4 ページ: 395-403
  • DOI: 10.11477/mf.1416201012
  • ISSN: 1344-8129, 1881-6096
  • 年月日: 2018-04-01
• [雑誌論文] Experimental approach in a research of Guillain-Barre syndrome: a range of pathogeneses mediated by molecular mimicry (2018)
  • 著者名/発表者名: Koga M
  • 雑誌名: Clin Exp Neuroimmunol 巻: 9 号: 2 ページ: 93-100
  • DOI: 10.1111/cen3.12457
  • 査読あり
• [雑誌論文] Distal limb weakness phenotype of Guillain-Barre syndrome (2018)
  • 著者名/発表者名: Koga M, Kishi M, Fukusako T, Kanda T
  • 雑誌名: J Neurol Sci 巻: 392 ページ: 83-88
  • DOI: 10.1016/j.jns.2018.07.010
  • 査読あり
• [雑誌論文] シクロホスファミドパルス療法が奏効した橋本脳症の69歳男性例 (2018)
  • 著者名/発表者名: 松尾欣哉 古賀道明 本田真也 神田 隆
  • 雑誌名: 臨床神経学 巻: 58 号: 6 ページ: 390-394
  • DOI: 10.5692/clinicalneurol.cn-001169
  • NAID: 130007411704
  • ISSN: 0009-918X, 1882-0654
  • 査読あり
• [雑誌論文] 血球貪食症候群，急性腎不全，消化管穿孔を合併したサイトメガロウイルス筋炎の60歳男性例 (2018)
  • 著者名/発表者名: 松尾欣哉 西原秀昭 古賀道明 尾本雅俊 小笠原淳一 川井元晴 神田 隆
  • 雑誌名: 臨床神経学 巻: 58 号: 7 ページ: 423-429
  • DOI: 10.5692/clinicalneurol.cn-001119
  • NAID: 130007420129
  • ISSN: 0009-918X, 1882-0654
  • 査読あり
• [雑誌論文] 抗MAG抗体陽性脱髄性ニューロパチー (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Peripheral Nerve末梢神経 巻: 29 ページ: 17-23
• [雑誌論文] 糖尿病性ニューロパチー (2018)
  • 著者名/発表者名: 太田怜子 古賀道明 神田 隆
  • 雑誌名: Clinical Neuroscience 巻: 36 ページ: 453-455
• [雑誌論文] 診療の秘訣：ギラン・バレー症候群を疑ったら・・・ (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Modern Physician 巻: 38 ページ: 602-602
• [学会発表] 軽症のカンピロバクター腸炎後ギラン・バレー症候群：臨床像と病態 (2020)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、清水文崇、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第61回日本神経学会学術集会
• [学会発表] 自己免疫性脳炎の国内動向：全国調査の結果から (2020)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、大石真莉子、神田 隆
  • 学会等名: 第61回日本神経学会学術集会
  • 招待講演
• [学会発表] 軽症のカンピロバクター腸炎後ギラン・バレー症候群：臨床像と病態 (2020)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、清水文崇、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第31回日本末梢神経学会学術集会
• [学会発表] 軽症のカンピロバクター腸炎後ギラン・バレー症候群：臨床像と病態 (2020)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、清水文崇、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第32回日本神経免疫学会学術集会
• [学会発表] フィッシャー症候群における臨床像と病態：先行感染が規定している (2019)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、岸 雅彦、福迫俊弘、永田倫之、生田尚美、加藤幹元、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第60回日本神経学会学術集会
• [学会発表] フィッシャー症候群における臨床像と病態：先行感染が規定している (2019)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、岸 雅彦、福迫俊弘、生田尚美、加藤幹元、神田 隆
  • 学会等名: 第30回日本末梢神経学会学術集会
• [学会発表] フィッシャー症候群における臨床像と病態：先行感染が規定している (2019)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、岸 雅彦、福迫俊弘、生田尚美、加藤幹元、神田 隆
  • 学会等名: 第31回日本神経免疫学会学術集会
• [学会発表] Guillain-Barre候群の臨床亜型 (2019)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 学会等名: 第31回日本神経免疫学会学術集会
  • 招待講演
• [学会発表] ギラン・バレー症候群とクラミドフィラ肺炎 (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、小笠原 惇一、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第59回日本神経学会学術集会
• [学会発表] ギラン・バレー症候群とクラミドフィラ肺炎 (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、小笠原 惇一、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第29回日本末梢神経学会学術集会
• [学会発表] 神経系の自己抗原の研究：リポ多糖 (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 学会等名: 第30回日本神経免疫学会学術大会
  • 招待講演
• [学会発表] CIDP治療：Cons (IVIg派) (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 学会等名: 第39回日本アフェレシス学会学術大会
  • 招待講演
• [図書] 今日の治療指針 2021年版 (2021)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 2192
  • 出版者: 医学書院
  • ISBN: 9784260042833
• [図書] 脳神経疾患最新の治療2021-2023 (2021)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 380
  • 出版者: 南江堂
  • ISBN: 9784524227853
• [図書] 内科学 第12版 (2021)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 出版者: 朝倉書店
• [図書] 脳神経疾患最新の治療 2021-2023 (2021)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 出版者: 南江堂
• [図書] 新臨床内科学 第10版 (2020)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 2002
  • 出版者: 医学書院
  • ISBN: 9784260038065
• [図書] 今日の治療指針 2020年版 (2020)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 2192
  • 出版者: 医学書院
  • ISBN: 4260039407
• [図書] 今日の処方（改訂第6版） (2019)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 904
  • 出版者: 南江堂
  • ISBN: 9784524251193
• [図書] 今日の治療指針 2019年版 私はこう治療している (2019)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 2160
  • 出版者: 医学書院
  • ISBN: 4260036513
• [図書] 新・今日の処方 改訂第6版 (2019)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 904
  • 出版者: 南江堂
  • ISBN: 4524251197