研究課題/領域番号 |
18K07124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
田代 有美子 (浦野有美子) 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (30434145)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔レンサ球菌 / 感染性心内膜炎 / 免疫回避 / 免疫細胞 / 殺菌回避 |
研究成果の概要 |
Streptococcus gordoniiの高病原性DL1株と病原性の低いSK12株を用いて食胞内で働く各種抗菌物質に対する感受性を比較することでDL1株が貪食細胞による殺菌を回避するメカニズムの解析を試みた。その結果、今回用いた抗菌物質(低pH、H2O2、リゾチーム、ディフェンシン、ラクトフェリン)の中で、リゾチームに対する感受性がDL1株とSK12株で大きく異なっていることが明らかになった。このことより、S. gordonii DL1株はリゾチームに抵抗性を示すことで貪食細胞による殺菌を回避していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究によりStreptococcus gordoniiが菌株によりリゾチームの感受性に違いがあることが初めて確認された。感染性心内膜炎を引き起こす菌株でリゾチームへの抵抗性が高いことから、リゾチームに対する感受性の有無がS. gordoniiによる感染性心内膜炎発症の原因の1つになると考えられる。今後リゾチーム抵抗性に関与する分子メカニズムの解析が進むことでS. gordonii感染症の新たな治療法の開発につながると期待できる。
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