研究課題/領域番号 |
18K07126
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
今村 大輔 法政大学, 生命科学部, 准教授 (70454650)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | コレラ / パンデミック / ゲノム / Vibrio cholerae / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
コレラはコレラ菌によって引き起こされる急性の下痢症であり、現在は発展途上国を中心として第7次パンデミックが猛威を奮っている。本研究ではパンデミックを起こしているコレラ菌の一部では、ゲノムの中に著しく増加している領域があることを発見し、そのメカニズムを解析した。その結果、近年のコレラ流行株は、コレラ毒素をコードしている遺伝領域(CTXファージ)の複製能を失っていることや、CTXファージによってゲノム領域の増加が起こっている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、コレラは第7次パンデミックが猛威を奮っており、発展途上国を中心として多くの犠牲者を出している。パンデミックが流行を継続している原因の一つとして、コレラ菌が継続的に変化し、常に新たなコレラ菌が流行していることが考えられる。本研究では、近年のコレラ流行株は、コレラ毒素遺伝子を持つCTXファージが複製能を失っていることや、CTXファージによってコレラ菌のゲノム領域の増加が起こっている可能性が示された。これは、パンデミックの伝播様式を変化させ、コレラ菌の性質を大きく変える可能性があり、パンデミックを理解する上で重要な知見となった。
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