研究課題/領域番号 |
18K07130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
田邊 知孝 松山大学, 薬学部, 准教授 (60532786)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腸炎ビブリオ / 鉄 / シデロフォア / 鉄制限ストレス / 炭素源制限ストレス / 転写因子 / 鉄獲得系 / 3型分泌装置 / 炭素源制御 / 炭素源 / CRP / 小分子RNA / 栄養制限ストレス |
研究成果の概要 |
病原細菌は宿主内において複数の環境ストレスを受けているため、病原細菌の病原性発現を理解するためには複数のストレスに対する応答機構を理解した上で病原因子発現制御機構を解明する必要がある。本研究では、腸炎ビブリオの鉄制限及び炭素源制限ストレスに対する応答因子とそれによる病原因子の発現制御について解析を進めた。本研究の結果、腸炎ビブリオでは炭素源代謝調節因子であるCRPやDksA及び鉄代謝調節因子であるFurが鉄獲得系の発現調節をするとともに2組の3型分泌装置を連携的に発現調節している可能性が見出された。これらの結果は、本菌病原性発現における調節機構のさらなる理解への貢献につながることが考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病原細菌の外界環境変化の感知と応答に関する研究は、病原性発現や環境適応戦略の理解に繋がることから広く研究が行われている。しかし、病原因子の発現機構に関する多くの研究は、単独のストレス応答について解析したものが多く、複数のストレスを同時に受けたときの連携的応答機構についての研究はそれほど進んでいない。本研究から得た鉄制限及び炭素源制限ストレスに対する2つの3型分泌装置の発現機構は、腸炎ビブリオの3型分泌装置を介する病原性発現の詳細な理解と、腸管内における病原細菌の病原性発現制御機構についての新たな考えの提示に繋がる可能性があると考えている。
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