研究課題/領域番号 |
18K07132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
川端 寛樹 国立感染症研究所, 細菌第一部, 室長 (60280765)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 新興回帰熱 / 血清耐性 / 血清感受性 / ボレリア / ビトロネクチン / Borrelia miyamotoi / ボレリアミヤモトイ病 / ダニ媒介性 |
研究成果の概要 |
新興回帰熱病原体Borrelia miyamotoiの血清耐性メカニズム解析をおこなった。本研究では、B. miyamotoiプラスミド上にコードされるbom1093ならびにbom1515遺伝子がB. miyamotoiの血清耐性メカニズムに深く関与していること、ならびにこれらの機能は血清中のビトロネクチンに結合することで、補体系ターミナルパスウェイを負に制御し、これによる殺菌機構を回避することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新興回帰熱起因菌であるBorrelia miyamotoiの病原メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は新興回帰熱患者が高度の菌血症を呈することから、病原体B. miyamotoiは、ヒト自然免疫機構の一つである補体系への抵抗性を示すと考えられた。この作業仮説を元に、本研究ではB.miyamotoiの新規病原因子BOM1093が血清中のビトロネクチンへ結合することで補体系のTerminal pathwayを負に制御することを明らかにした。これらの発見は、新興回帰熱の病態を理解する上で有意義な発見となった。
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