研究課題
基盤研究(C)
高齢者への重篤な感染症例が近年になり急増している溶血性レンサ球菌Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis (SDSE) について、その病原性発揮機構を解析した。SDSEは2型糖尿病モデルマウスに対して高い致死誘導性を示し、その際には血清中での顕著なサイトカイン放出が観察された。また、SDSEは皮膚ヒアルロン酸を分解する酵素を大量に放出することで栄養素として取り込み増殖することで病原性を発揮していた。さらに、流行型のSDSEは、細胞外構造や増殖機構などでそれぞれ固有の性状を有していた。以上より、SDSE固有の病原性発揮メカニズムが明らかになった。
高齢者や基礎疾患保有者に対して高い病原性を示すStreptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis (SDSE) については、これまではS.pyogenes に似た性状を示す菌であると考えられていたが、本研究でSDSEが固有の特性を有することが明らかになった。SDSEが糖尿病モデルマウスに対してS. pyogenesと大きく異なる病原性を示すこと、SDSEが人の皮膚ヒアルロン酸を急速に分解し栄養とすること、その他様々なSDSEの新規な特徴を見出した。本研究によって得られた知見は、高病原性レンサ球菌SDSEが引き起こす感染症全容解明に貢献するものである。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 4件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 14件) 学会発表 (2件)
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