研究課題/領域番号 |
18K07134
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
松村 和典 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究員 (70537670)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 結核菌 / PE_PGRS30 / マクロファージ / アポトーシス / PHB2 |
研究成果の概要 |
結核菌タンパク質PE_PGRS30が結核菌から分泌され、免疫細胞マクロファージのアポトーシスを誘導することを見出した。PE_PGRS30の細胞内標的因子PHB2を同定した。PHB2は、ミトコンドリア構造タンパク質OPA1を切断から守ることでミトコンドリアの構造を維持しアポトーシスを防ぐ。本研究の結果、PE_PGRS30は、PGRSドメインを介して細胞質内のPHB2ミトコンドリア標的配列に結合し、PHB2をリソソームに移動させて分解し、ミトコンドリア内PHB2量を減少させ、OPA1を切断し、アポトーシスを誘導する機序が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結核菌が誘導する細胞死で、これまで明らかにされてきたのは外因性、すなわちリガンド-受容体の結合により産生されるTNFによりアポトーシスが誘導される機構であり、内因性細胞死の誘導機構は、ほぼ未知のままであった。今回我々は宿主側の標的因子を同定したことから、結核菌から分泌されミトコンドリアを介して感染細胞を死に至らしめる機構を初めて明らかにした。
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