研究課題/領域番号 |
18K07137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
福田 美香子 (広浜美香子) 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (60814655)
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研究分担者 |
川口 敦史 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90532060)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ウイルス粒子形成 / インフルエンザ / 粒子形成 / 脂質ラフト |
研究成果の概要 |
複製されたウイルスゲノムは核外輸送後、Rab11a陽性輸送小胞を介して、微小管依存的に細胞膜へと輸送される。小胞輸送系を阻害することで、出芽したウイルス粒子上のウイルス膜タンパク質の密度が低下することを見出し、Rab11a陽性輸送小胞上のARHGAP1によって、ウイルスゲノム輸送と協調したウイルス膜タンパク質のクラスタリングが促進されることを見出した。また、ウイルスゲノムの輸送と協調してクラスターラフトを形成することで、スパイクタンパク質の密度が高い、“良質”なウイルス粒子が形成される。これは、外環境でのウイルス粒子の安定性獲得だけでなく、宿主の免疫系から回避するためにも重要な戦略である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、細胞膜上でのウイルス粒子形成機構については、十分な観察技術が無く、ほとんど明らかにされていなかった。本研究では、高解像度・高時間分解能で細胞膜上でのウイルス粒子形成を観察する技術を開発することで、ウイルスゲノムの細胞膜への輸送に協調して、ウイルス膜タンパク質が集積する分子機構を解析した。特に、アクチンフィラメントを介したウイルス膜タンパク質の流動性の制御により、ウイルス粒子の質が決定されることを明らかにした。
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