研究課題/領域番号 |
18K07138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
星野 忠次 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (90257220)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 抗ウイルス薬 / インフルエンザ / 医薬品設計 / 結晶構造解析 / 有機合成 / 計算機解析 / 阻害薬物 / インフルエンザウイルス / エンドヌクレアーゼ活性 / 計算機薬物設計 / 化合物合成 / X線結晶構造解析 / X線共結晶構造解析 / 阻害剤 / 薬物設計 / 阻害活性測定 / ポリメラーゼ |
研究成果の概要 |
インフルエンザウイルスのRNAポリメラーゼに内包されているエンドヌクレアーゼ活性部位を標的として、インフルエンザ治療薬候補化合物の開発を行った。化合物スクリーニングにより同定した化合物には、共通してピロガロールと呼ばれる骨格構造が含まれていたので、ピロガロール骨格を持つ化合物に絞って開発を進めた。結晶構造解析の結果に基づいて、幾つかの変換構造を考案した。化合物と活性部位との結合親和性を計算機上で結合スコアーとして算出し、算出したスコアー値を参考に合成する化合物構造を決定した。今回、合成した化合物の中に、最初に同定した化合物よりも阻害活性の高いものが見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザ治療薬としては、オセルタミビル、ザミナビル、ペラミビルなどが知られている。これらの薬物は、ウイルスのノイラミニダーゼという酵素を標的としている。また緊急時のみの処方となるが、RNAポリメラーゼ活性を阻害するファビピラビルも認可されている。一般にウイルスは容易にアミノ酸変異が起こるために、薬の効かない薬剤耐性ウイルスが出現し、臨床で深刻な問題となる。ウイルスの薬剤耐性に対処するためには、複数の薬剤群を揃えて、最適な薬剤を選択できるようにすることが肝要であり、本研究は、将来的な抗ウイルス薬物治療の発展につながる。
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