研究課題/領域番号 |
18K07140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木曽 真紀 東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (00624602)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | インフルエンザ / ヌードマウス / インフルエンザウイルス |
研究成果の概要 |
免疫不全患者はインフルエンザに感染した場合、抗ウイルス薬による治療にも関わらずウイルスが体内に長期間持続し予後は不良、かつ耐性ウイルス検出事例が数多く報告されている。本研究では免疫不全モデルのヌードマウスを用い、ポリメラーゼ阻害剤およびウイルスのHAに対する抗体2種の併用効果について検討を加えた。その結果、3種併用群のみ、著名な体重減少を示さず188日間生残し、経時的に採取した肺からウイルスが検出されなかった。 このことから、抗体2種類とポリメラーゼ阻害剤の併用によりヌードマウスからウイルスが完全に排除されることが判明し、免疫不全患者への治療の選択肢となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで困難であった、免疫不全モデル動物であるヌードマウスから完全にインフルエンザウイルスを排除することが、ポリメラーゼ阻害剤とHAに対する抗体2種を併用することにより可能となった。このことは、これまで予後不良であったり耐性出現が問題であった免疫不全患者に対するインフルエンザ治療法の1つの選択肢として大きな意義を持つと考えられる。
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