研究課題/領域番号 |
18K07141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山吉 誠也 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (50529534)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / NA蛋白質 / 抗原性 / ヒトモノクローナル抗体 / 抗体 / ADCC活性 / 抗原性変化 / NA / ヒト / ADCC / ヒト抗体 |
研究成果の概要 |
インフルエンザウイルス感染患者から得たNA蛋白質のHead領域の側面を認識するモノクローナル抗体は、ウイルスのシアリダーゼ活性を阻害しなかった。そのため、培養細胞でのウイルス増殖を抑制することはできなかった。しかし、マウスでの感染実験では、本抗体がFc受容体を介した免疫細胞の活性化により感染防御活性を有することが明らかになった。また、インフルエンザウイルス感染者の血清を用いた解析から、NA蛋白質の側面領域に対する抗体が感染により誘導されること、およびNA蛋白質側面の抗原性が変化していることも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NA蛋白質の側面領域を認識し、ウイルスのシアリダーゼ活性を阻害しない抗体も免疫細胞を活性化することで生体におけるウイルス増殖を抑制し、感染防御に寄与することが明らかになった。また、NA蛋白質側面のアミノ酸変異の蓄積が感染防御活性を持つ抗体の選択圧により引き起こされていることを示した。これにより、今後のワクチン株の選定の際、HA蛋白質の抗原性のみでなく、NA蛋白質の抗原性についても考慮することで、より効果の高いワクチン株の選定に資すると考える。
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