研究課題/領域番号 |
18K07149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
百瀬 文隆 北里大学, 感染制御科学府, 講師 (90332204)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / RNAウイルス / 選択的分節集合 / パッケージングシグナル / 機能的核酸 / 核酸プローブ / ウイルスライブラリ / RNP複合体 / RNA相互作用 / RNA二次構造 / ワクチン開発 / リアソータント / リバースジェネティクス / 機能的RNA / リボヌクレオプロテイン複合体 / RNP / アンチセンス核酸 |
研究成果の概要 |
A型インフルエンザウイルスのゲノムRNAは分節化しており、異なる8分節が選択的に集合しウイルス粒子にパッケージングされる。しかし選択的分節集合に関わるパッケージングシグナル(PS)配列は不明であるため、塩基配列の同定と選択的パッケージング機構の解明を目指した。第6分節5'末端に着目し、アンチセンスプローブの結合阻害からPS領域を推定し、塩基置換によるウイルス増殖阻害やパッケージング不良の検出によりPS配列の同定を試みた。15塩基ずつの隣接領域を相補塩基でランダムに置換した3つのウイルスライブラリを用い、最終的に9箇所の必須塩基の同定に成功し、PS配列を1塩基単位で解析する方法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで各分節末端を対象として選択的パッケージングに必要なPS領域の同定が試みられてきた。しかしPS領域はタンパク質コード領域(CDS)と一部重複するため、1塩基単位の解析が困難であった。本課題ではPSと重複するCDSを二重化し機能分離することで、PS領域へ任意の塩基変異を導入可能にした。アンチセンスプローブによる分節間相互作用領域の推定など複数の手法と組み合わせることで、選択的パッケージングに必要な塩基の特定が可能となった。将来、この手法を用いて全分節のPS配列が決定できれば、分節交雑ゲノムの安定性を塩基配列から予測し、新型ウイルス発生の可能性を見積もることが可能となるかもしれない。
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