研究課題/領域番号 |
18K07153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
村上 耕介 国立感染症研究所, ウイルス第二部, 主任研究官 (60586973)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ノロウイルス / オルガノイド / 胆汁 / 感染メカニズム / 胆汁酸 |
研究成果の概要 |
ヒトノロウイルス(HuNoV)は長らく培養系が未確立であったため、感染メカニズムに不明な点が多い。本研究では、ヒト小腸オルガノイドを用いたHuNoV培養系を駆使し、感染時に胆汁を必要とする遺伝子群II遺伝子型3(GII.3)のHuNoVの感染メカニズムを調べた。その結果、胆汁酸とセラミドがHuNoV細胞侵入に重要な役割を担うことを示した。また、胆汁酸による1)エンドサイトーシス促進、2)エンドソーム酸性化誘導、3)腸内腔側細胞膜のセラミドレベル増加、といった複数の細胞ダイナミクスの変化を利用してHuNoVが細胞に侵入することも明らかにした。この研究成果は、米国科学アカデミー紀要に掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HuNoVは大規模な食中毒事例を引き起こすことから、社会的に重要な病原体である。しかし、長らく培養系が確立されていなかったため、HuNoVの感染メカニズムに関する知見は代替ウイルスの研究による“間接的”なものであった。その中、本研究ではHIOと感染性HuNoVを用いることで、HuNoVの感染メカニズムに関する“直接的な”知見を得た。この研究成果はHuNoVに対する抗ウイルス剤を開発する上で重要なシーズと成り得る。
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