研究課題/領域番号 |
18K07155
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
|
研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
日吉 真照 国立感染症研究所, 血液・安全性研究部, 主任研究官 (40448519)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 細胞間感染 / 細胞膜ナノチューブ / 薬剤耐性 / HTLV-1 / 感染伝播 / 潜伏感染 |
研究成果の概要 |
正常T細胞では発現しないM-SecはHTLV-1感染によって、HTLV-1がコードするTaxがM-Secの異所性発現を誘導することでナノチューブが形成されることがわかった。さらに、感染実験によって、HTLV-1感染T細胞でM-Secが形成誘導するナノチューブはHTLV-1感染伝播に関与することを明らかにした。 一方、独自に同定しているM-Sec機能阻害剤(NPD3064)はHTLV-1の感染伝播を抑制することがわかった。これらの結果から、HTLV-1感染の治療戦略としてナノチューブ機能阻害は有効である可能性があり、NPD30647は抗HTLV-1剤の候補として期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HTLV-1ウイルスは潜伏期間に健康上問題は生じないが、成人T細胞白血病を発症する可能性がある。しかし、HTLV-1ウイルスを体内から排除する治療法は現在存在しない。そのため、常にATL発症の不安がぬぐえない。HTLV-1ウイルスを体内から排除する治療法の確立が望まれている。 本研究によって、細胞内分子M-Secが関与するHTLV-1感染メカニズムの新しい知見を得ることができた。さらに、独自に同定しているM-Secの阻害剤はHTLV-1治療薬になる可能性を示すことができた。
|