研究課題/領域番号 |
18K07177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
市山 健司 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (60777960)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 制御性T細胞 / 長鎖非翻訳RNA / Foxp3 / 自己免疫疾患 / CRISPRi / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
転写因子Satb1を介したTregの分化機構の分子基盤の確立を目指し、特にSatb1と複合体を形成する転写因子Ikzf1のTregにおける役割を中心に解析を進めた。その結果、TregでIkzf1の機能が欠失すると免疫応答の異常な活性化が生じ、自己免疫疾患様の致死的な炎症が発症することが明らかとなり、Ikzf1はTregにおいて重要な役割を担っていることが示唆された。 また同時に、Treg分化に関与する新規LncRNAの同定を目的として、独自に樹立したCRISPRiシステムを用いた大規模なスクリーニングを行った結果、Treg分化制御因子の候補として多くの新規LncRNAを同定することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
正常個体中に存在する制御性T細胞(Treg)は、異常・過剰な免疫反応の抑制に特化したT細胞群であり、免疫自己寛容、免疫恒常性の維持に中心的な役割を果たしている。そしてその異常は、自己免疫病、アレルギー疾患、炎症性腸炎などの直接的原因となることが知られている。本研究成果は、Tregの分化機構および免疫抑制機構の基礎的理解を進めた。このことから、Tregを標的とし、その量的・機能的増減による、癌、病原微生物や自己免疫疾患、移植臓器拒絶反応に対する新しい免疫応答制御法の開発、医療応用が期待できる。
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