研究課題
基盤研究(C)
本研究において、老化に伴うマクロファージの貪食能の低下の仕組みについて調べてところ、常在性マクロファージは老化に伴って前活性化状態となり、その貪食能が低下することが分かった。また、その活性化は、個体の老化環境に依存するものではなく、細胞老化が原因であることが示唆され、その一部にp53の不活性化が関わっていることも明らかとした。
本研究は、老化に伴って罹患率が著しく高くなる自己免疫疾患や多臓器機能不全の原因として、残存する死細胞に着目して展開した研究であり、老化に伴って死細胞が残存すると、持続的な炎症応答が誘発され、様々な疾病を起こしやすくなることを示し、その原因がマクロファージの活性化によるものであることを明らかにした。本研究の成果は、老化に伴うマクロファージの活性化を制御し、加齢に伴う様々な疾病の発症を抑えることを目指す足がかりにあるものと考えられる。
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