研究課題/領域番号 |
18K07184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
内藤 拓 東邦大学, 医学部, 准教授 (10568728)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | T細胞 / エピジェネティクス / 腸上皮間リンパ球 / IEL / ホーミング / T細胞分化 / 細胞接着 / Eed / インテグリン / 腸管上皮 / 腸管恒常性 |
研究成果の概要 |
抑制的なヒストン修飾を司るEedのT細胞、特に腸上皮間リンパ球(IEL)の分化や動態における役割を検討した。その結果、マウスにおいてEed欠損によりCD4+ CD8+ IELの分化が促進される傾向が見られた。またin vitroの系では、細胞接着分子の存在下でCD4+ CD8+ IELの分化が促進され、Eedのヘテロ欠損により増強された。さらにEed欠損はCD8+ IELに比べて、CD4+ T細胞の分化・生存に顕著な障害を及ぼした。これらより腸管の免疫学的恒常性の維持に細胞接着因子とエピジェネティックな機構の相互作用が関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸管は無害・有害を問わず恒常的に異物にさらされており、その恒常性の維持は個体の生存にとって重要である。腸管恒常性維持を担う分子機構の解明は、炎症性腸疾患(IBD)の新規治療作用点の同定につながることが期待される。本研究では従来からIBDの治療標的となってきた細胞接着分子がエピジェネティックな分子機構を介して腸管恒常性維持を制御していることを示唆しており、IBDの新たな治療標的候補としての抑制的ヒストン修飾の可能性を示した。
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