研究課題/領域番号 |
18K07190
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
|
研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
廣井 隆親 公益財団法人東京都医学総合研究所, 疾患制御研究分野, 室長 (80228824)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | アレルギー / スギ花粉症 / 舌下免疫療法 / 粘膜免疫 / 苦味受容体 / 花粉症 / 苦味レセプター / 作用機序 |
研究成果の概要 |
本研究は、舌下免疫療法の奏功機序の解明において抗原特異的ヘルパーT細胞上に発現するに苦味受容体(TAS2R)が重要な働きをすることを突き止めた。舌下免疫療法の効果が認められた患者の末梢血におけるCD4+T細胞上に発現するTAS2Rは、TAS2R43が優位に発現していることを認めた。さらに初年度に効果が認められなかった患者において治療を継続して観察すると、2年後ならびに3年後にTAS2R43の発現が年々増加していることが認められた。これらの知見は今後のスギ花粉症における病態把握や効果的な治療法の開発などに大きく役立つ結果であると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スギ花粉症に代表されるアレルギー疾患は、発症原因が明らかにされていない。またこの疾患は年々増加の一途を辿っており、既に国民の半数近くの罹患者が認められている。根本的治療法として免疫療法が推奨されているが、その作用メカニズムも明らかではない。本研究は、舌下免疫療法の作用機序の一端を解明した。この結果は、アレルギー免疫療法における今後の治療効率や薬剤開発の大きな助けになると思われる。さらにアレルギー疾患の発症機序の解明に有効である結果である。さらに、苦味受容体43を治療効果のバイオマーカーとすれば治療効果を表す具体的な指標になると思われた。
|